小学生のときに社会見学で行った展示会

1つの作品に対して、周囲に大きく囲いが付けられていて、完全に手の届かないような位置にあり、「手で触れてはいけないことくらいわかっている」と、心の中で思ってしまったことがあります。そのような展示の方法だからこそ、手で触れてやろうかと思ってしまうくらいです。これは以前、絵画の作品展示会に行ったときのことで、そういった展示会に足を運ぶのは、小学生以来のことでした。私は小学生のとき、学校の社会見学で、歴史を知ろうというテーマから、過去の日本で使われてた土器や書物、洋服や食べ物など、それらが再現されたものを集められている展示会に行ったことがあります。当時私は10歳だったのですが、これまでに見たこともないものに囲まれて、それらに大いに関心を持ちました。そんな幼いときから14年が経ち、この絵画の展示会に行ったのですが、この会場に足を踏み入れて思ったのは、私が小学生のときに行った展示会と今との展示方法が大きく違うということです。

私が幼いときに行った展示会では、それぞれの作品がガラスプレートの上に置かれているだけで、周りに囲いなどは一切あらず、手で触れようと思えば誰でも手に取ることのできるものでした。しかしもちろん、展示会という場のルールくらいわきまえているため、そういった馬鹿な真似をする子は誰1人いませんでした。そのため、より近くで作品を見ることができ、歴史を深く感じ取ることができました。それに対して今の展示会では、全てがガラスケースに入れられていて、その上周囲には囲いがされていて、なんだか自分が疑われているような気持ちになってしまうものでした。展示会というのは、そこで展示されているものを目で見て、心で感じ取ることのできる場だと思います。

そんなところで、このようなガードの固い展示の方法を行っていては、その良さというものが半減してしまうのではないでしょうか。このようなセキュリティが必要になっているということは、昔よりも治安が悪いものなんだなと、痛感してしまいます。昔はもっと自由で素直に楽しむことのできた展示会は、今では大きく変わってしまったようです。これは、時代の流れとして仕方のないことなのかもしれませんが、私は昔ながらの展示会の方が好きでした。あのときのような展示会を行うことのできない今、もしかすると人のモラルというものが低下しているのかもしれません。この違いを感じ、寂しい気持ちになりました。