私の会社では冬に展示会を行ないます

私の会社では一年の内で一番売上げが低い冬場に敢えて展示会を開催します。普通に考えたら非常識かもしれませんが、売上げが見込めない冬場に一年で一番の売上げを上げるのですから、結果的に見れば王道だという気がします。その戦略がお客さんに浸透しているので、冬場の展示会でも来場者はとても多いのです。多くのお客さんがお得な商品を購入してくれるのですが、来場するモチベーションのひとつには粗品があると思っています。ありきたりのノベルティグッズではなく実用品を粗品として提供しているのが好評のようです。だいたい原価で1000円くらいの商品を粗品として差し上げている展示会ですから、言ってみれば謝恩という意味合いが強いのだと思います。

このような展示会を開催する決断をした創業者はすごい人だとつくづく思うのです。私はこの会社に中途採用で入社してまだ15年ほどですが、今まで勤めた会社には無い不思議なパワーがあるように感じているのです。展示会を開催する前に社員同士で会議を開くのですが、そこで毎年粗品を何にしようかと悩みます。実用品でなければいけないのですが、前年度や前々年度に差し上げた商品ではダメだろうし、あまりにも斬新過ぎても使ってくれない商品では意味がありません。毎年悩むところです。数年前までは社員全員に展示会が終了してから粗品がもらえたので、真剣に悩んで決めていたのですが、ここ数年は社員にはくれないので、その分真剣味は減ったかもしれません。

リーダー役の社員はもっと真剣に考えてくれと訴えるのですが、自分がもらえるのかもらえないのかで真剣味に差が出るのはしかたありません。誰だって自分がもらえると思うからこそ欲しいものを考えるのです。そういう私も何度か提案してみましたが、なかなか採用になりませんでした。自分が欲しい物であっても万人に良いわけではないからです。それを考えると結局毎年似たような商品にならざるを得ないのも現状です。いずれにしても、冬場にわざわざ来場してくれる顧客が十分に満足して帰ってくれて来年もまた来たいと思ってもらえるような展示会にしたいと願っています。冬に開催する際に一番の気がかりは天気です。猛吹雪にでもなったらいくら粗品に魅力があっても足が遠のいてしまうでしょう。天に祈る気持ちで展示会当日を迎えるのです。もちろん、週間天気予報は欠かさずに見ています。今年ももうすぐ展示会ですが、まだ粗品は決まっていません。